解剖学・筋膜・経筋 各講座

解剖を学べば
カウンセリングの際の説明力と説得力が変わります。そして不調にどうアプローチをしたらよいのかもご自身で判断できるようになります。
筋肉とつぼや経絡を組み合わせたら
今までの手技にプラスして、筋肉と係りが深い神経や血管を意識した今まで行ってこなかったトリートメント技術の力が身に付きます。

目次

解剖学
骨+筋+兪穴(つぼ)マスター
2日講座 ¥89,000

この講座は、
骨・筋肉・神経の解剖学と

兪穴(つぼ)を理解し、
様々な不定愁訴を総合的にケアします
座学が7割で深層ボディケアの手技が

3割の授業となります

解剖が理解できれば、カウンセリング力が確実にあがります。
そして、施術のテクニックが飛躍的にアップします。

ただし、筋肉の名前やその筋肉の場所を覚えても、全く役には立ちません。
筋肉と神経の関係や、筋肉と骨の構造を理解しながら、不調の状態を見極めてどの様に施術を行うかを学ぶ講座になります。また、解剖的な事を学びながら一緒に『つぼ』の位置や効果を学びます。

『つぼ』は、筋筋膜性疼痛症候群におけるトリガーポイントと大半が一致します
痛みや痺れ、だるさなどの不調を東洋医学的にも西洋医学的にも捉えられるようになります。

講師は日本エステティック業協会認定上級エステティシャンと、鍼灸師の医療系国家資格を所有しています

経穴(つぼ)について

経穴と書いて『けいけつ』と呼びます。

実は、つぼの事を経穴と書かれていることがよくありますが、中医学ではつぼは『兪穴(ゆけつ)』と呼ばれており、これがつぼの正式な名称です。
兪穴には、以下の様に3つの種類があります。

経穴 経穴は「けいけつ」と読みます。
十二経脈と督脈・任脈上にあるツボの事をいいます。
奇穴奇穴は「きけつ」と読みます。
十四経脈に属さない腧穴。 特効穴とも呼ばれ、特殊な効果があります。
阿是穴
阿是穴は「あぜけつ」と読みます。
決まった部位がなく、押して痛いところ。 圧痛点や反応点、トリガーポイントなどと呼ばれています。

WHO(世界保健機構)が2006年に経絡と経絡上にある経穴には、治療効果が認められるとの事で世界統一されました。
レッスンで習うつぼは、経絡上にある経穴と、特効穴と呼ばれる奇穴、そして阿是穴についても説明します。
ただし、経絡上にツボだけでも670穴あります。全部を覚えるのではなく、疾患別に用いられる要穴という重要なつぼをご紹介しています。

少し、レッスン内での解剖学のお話しを書きましょう

首の骨は7個あります。頸椎と呼ばれていますが、ブロックの様に7個重なって頭を支えています
そして、7個の首の骨の間には8本の神経が、頭や顔、横隔膜や手などに向かって神経は走っています。
下記の画像をご覧ください

首の解剖

C1~C8と記載されているのが、首の神経の表記です。
この様に、決まった場所に向かって神経は走っています。

お客様が、「肩こりで頭が痛い」「肩こりで吐き気がする」「肩こりで手の感覚がない・痺れている」など、様々な症状を訴えられたとき、ではどの部分の筋肉がこって、神経を圧迫しているのかを知ることができます。

例えば「肩こりが酷すぎて、頭が痛いんです」という訴え、結構ありますが、もちろん肩こりも原因の一つですが、首の筋肉で“斜角筋(しゃかくきん)”という筋肉があります。
この斜角筋の間を頭に向かって大きな血管が走っていますので、斜角筋はこると血管や神経を圧迫してしまいます。こりで血管が圧迫されると、血流が阻害され頭痛・吐き気・痺れ・ふわふわした眩暈などが生じたりします。

肩だけをマッサージしていてもなかなか改善しません。そんな時は、仰向けに横になって頂き、斜角筋を中心にゆっくりを筋肉をほぐして、緊張を緩めてゆきます。
必ず、仰向けで首が頭を支えていない状態を作りながらほぐしてください。

どのエリアの筋肉が不調なのかが分かれば、ご自分のテクニックで不調の部位を施術し、症状を確認できるので、次回の来院ペースや施術コースの説明が的確にできます。

首の筋肉は、頭から鎖骨・肩甲骨・肩や背中に向かって基本的には縦方向で走っていますので、正しい施術の体位を保って頂ければコリをほぐすトリートメントは簡単に可能です。

また、肩こりからくる頭痛は緊張型頭痛と言われ頭痛の8割を占めています。
緊張型の頭痛は、後頭部や頭頂部にジリジリとした痛みが生じたり、側頭部にズキズキとした締め付けられたような痛みを生じます。もちろん肩もこっていますが、緊張型の頭痛は首の筋肉のコリが大きな原因であることが多いのです。首の筋肉が硬くなると周囲の神経や血管をを圧迫し、傷み・痺れ・冷えを引き起こします。

解剖とツボを組み合わせる

この様に、施術に役立つ解剖学と手技を覚えたら、つぼと組み合わせて施術をしたり、施術後のフォローアップにツボを使ったりして頂けます。
実際に東洋医学でも治療に選んだツボを治療後にも使いながら不定愁訴の改善に役立てています。
近年流行っている“自宅でも灸”などもその一つですが、レッスンでは施術後にツボシールの貼り方などを推奨しています。
肩こり、腰痛、下肢の浮腫みや、足の痛み、婦人科の疾患での不調などの施術後に、疾患ごとにお薦めのツボを数日間刺激することで改善の大きな手助けにもなします。

講座内容

2日間講座になします。

1日目
・身体の解剖学(骨・筋・神経・血流)について座学
・各部位の施術手技(オイル・ドライマッサージ)
2日目
・1日目の復習と手技の確認
・簡単な中医学の座学
・疾患別の兪穴(つぼ)の説明
・各部位のツボの取り方
経絡の授業はありません
14本の経絡を覚えたい場合や中医学もしっかり深めたい場合は、中医学講座の受講を後日受講してください

講座代金には
・テキスト
・経穴医学書籍
・お道具
・認定証の発行
以上が含まれます

講座日程

2024年度10時~18時
1月28・29日(日・月)空席あり満席
2月22・23日(木・金祝)空席あり
3月31日・4月1日(日・月)空席あり

上半身・経筋アナトミーアプローチ
受講料¥55,000

この講座は、
筋肉と経絡の組み合わせで、
様々な不定愁訴を総合的にケアします
座学が4割で深層ボディケアの手技が

6割の授業となります

経絡の“経”+ 筋肉の“筋”
経絡と筋肉を組み合わせた施術を学びます

経絡が走っている部分は、関節があったり、神経が走っているエリアと一致していたり、筋肉と筋肉の隙間、そして次の筋肉から次の筋肉へ繋がっており、ただ単純に気血が流れている道筋だけでは説明できないくらい、複雑で良く研究されているルートです。
ここでは、その経絡というルートを使いながら、お客様の不調や痛みが本当はどこから来ているのかを知って、解剖学に則りただしくトリートメントを行う方法を身に付けます。

だるさ・痛み・痺れ・不快感などを感じた場合、その部位だけを施術しても症状が思うように緩和しなかったり、痛みや不快感の“芯”が取り切れていない時があり、もう一歩高い技術力を身に付けたいセラピストの方やエステティシャンの方にお薦めの講座です。。

上半身コースのレッスン内容

首こりと肩こりを改善すると小顔になることはご存知ですか?コリというのはほっておくと大変恐ろしく、健康面だけではなく美容面にも影響が現れます。
コリによって血流が悪くなると、周囲に肌荒れやニキビが現れたり、肌がくすんだり、むくんだり、顔が大きくなったり…、そういえば、先日は更年期で眩暈がするとおっしゃっていた方がいました。実は強烈な首こりのせいで、血行不良を起こしふわふわする眩暈がの症状が出ていて、首こりが徐々に改善されると、眩暈はなくなりました。

この講座では、上半身の不調を中心に、細かく解剖学を学び、どの体位でどの辺りから不調に対してアプローチをかけていくのかを練習します。

この施術での対応疾患
首こり・肩こり・頭痛・腕の痺れやだるさ・肩こりによる吐き気・胸郭出口症候群・肩甲骨周りのこり・肩甲骨筋膜はがし・四十肩・五十肩・背中のこわばり・肋間神経痛・頚肩腕症候群・背骨のコリや痛み、ゆがみ・上半身の血流改善・上半身の浮腫み取り・顎関節症・眼精疲労など、

受講に際して施術経験などは問いませんが、直ぐに使える専門的な内容を1日集中して行いますので、施術だけを覚えるのではなく座学の解剖の知識もきちんと学んで覚えたいと思っていらっしゃる方向けの講座内容です。
座学のテキストは医療系の国家資格レベルのテキストを使用しますので、お客様にもきちんとした身体の仕組みをお伝えしながらカウンセリングができる知識が身に付きます。

カリキュラム
・上半身の解剖学
・経筋膜ヘッドマッサージ
・各疾患に効果のある特効経穴学
(即効性があるといわれているツボの学習)
・深層筋アプローチの手技
(オイルトリートメントと着衣のまま行う技術、2つが学べます)
・首・肩のストレッチ矯正術

講座日程

上半身と下半身を同時にお申し込みの場合のみ、セット割引で受講料が¥88,000になります
また、上半身と下半身を受けられた方は、認定証がプロフェッショナルセラピストとして新たに発行しています。
別々に受講された場合、前回受けた修了証を提出いただければ、新しく認定証を発行します。

○日程 時間○
2024年 10時~17時30分
1月31日(水)空席あり満席
2月25日(日)空席あり

テキスト以外に施術後に痛みや深い部分に貼るシールが付きます
専門課程を修了した修了証をお渡ししています

講師は日本エステティック業協会認定上級エステティシャンと
医療系国家資格を所有しています

下半身・経筋アナトミーアプローチ
受講料¥55000

下半身のレッスン内容

腰から足に向かっての下半身の深層経筋へのアプローチ方法を学びます。
レッスン部位は、腰から下の全てです。腰・ヒップ・下肢・腹部です。
徹底的に筋肉をしっかり頭に入れて、症状別にしっかりと施術ができるようにレッスンします。

腰痛に係る筋肉は殆どが腰からお腹の中を通り鼠径部へと走っている為、腰だけでマッサージをかけてもなかなか改善しません。腰痛に関係する神経は腰から足先に向かっていますので、腰のヘルニアがある方は症状が酷くなってくると足の甲に痺れや感覚がないといった症状も出ます。また、坐骨神経とも大きな関わりがありますので、しっかし解剖学で理論を学んでからトリートメント方法をレッスンしています。

この施術での対応疾患
腰痛・ぎっくり腰・坐骨神経痛・梨状筋症候群・下半身の冷え証・月経痛や月定不順・便秘・下半身の浮腫み・下肢の痛みやしびれ・など。

受講に際して施術経験などは問いませんが、直ぐに使える専門的な内容を1日集中して行いますので、施術だけを覚えるのではなく座学の解剖の知識もきちんと学んで覚えたいと思っていらっしゃる方向けの講座内容です。
座学のテキストは医療系の国家資格レベルのテキストを使用しますので、お客様にもきちんとした身体の仕組みをお伝えしながらカウンセリングができる知識が身に付きます。

カリキュラム
・下半身の解剖学
・各疾患に効果のある特効経穴学(即効性があるといわれているツボの学習)
・深層筋アプローチの手技
 深部温灸アプローチプレートが講座代金に含まれています
・腰・下肢のストレッチ矯正術

講座日程

上半身と下半身を同時にお申し込みの場合のみ、セット割引で受講料が¥88,000になります
以前、上半身を受講された方は¥11000引きとなります。
上半身の受講をされたお日にちとお名前をお申し込みの際にお伝えください。
また、上半身と下半身を受けられた方は、認定証がプロフェッショナルセラピストとして新たに発行しています。
別々に受講された場合、前回受けた修了証を提出いただければ、新しく認定証を発行します。

○日程 時間○
2024年 10時~17時30分
1月24日(水)空席あり満席
2月26日(月)空席あり

テキスト以外に施術後に痛みや深い部分に貼るシールが付きます
専門課程を修了した修了証をお渡ししています

講師は日本エステティック業協会認定上級エステティシャンと
医療系国家資格を所有しています

経筋アナトミーアプローチとは

経絡とは、古代の中国の医学で体中に張り巡らされた気血の通り道で、体内の各部位の生理機能やバランスを連絡している道だといわれています。そして世界保健機関であるWHOも、医学的有効性が認められる治療法の一つと認めました。

その後、アメリカで経絡が走っている部位を解剖学的に研究され、筋肉や神経・血管の走行などと深い関わりがあり、様々な治療やトリートメントと一緒に使われるようになりました。

この講座では、経絡+神経+血管+経絡の4本を組み合わせた施術を学び、今までアプローチしてこなかった、深層筋を狙ったり、凝り固まった部位をゆったりとゆるめながら固まった身体を緩めていく手技を身に付けます。

1本1本の経絡を学ぶことはしませんので、経絡のみを学びたい方は「経絡講座」のページをご覧ください

肩甲骨の痛みと神経の状態

画像をご覧ください。
お客様から「肩甲骨の内側がこって、痛いんです!」と言う訴え、よくありますよね。画像を良くご覧ください。
肩甲骨の内側には、肩甲背神経(けんこうはいしんけい)という神経が走っていて、実は首の真ん中(4番目と5番目の)あたりにある、骨(頸椎)から出ている神経なのです。

肩甲骨の内側だけほぐしても、気持ちが良いのはその時だけです。
この神経が走っているエリアのどこかで問題が起きて切るので、肩甲背神経が関係する部分全体をゆるめていきます。

実はこのラインは経絡でいうと膀胱経絡が走っていて、筋肉も経絡も神経もつながっています。

この様に、経絡は不思議なことに神経の走行や、次の筋肉とその次の筋肉の繋がりに大きく係っています。

経筋アナトミーアプローチは、解剖の知識と今まで狙ってこかった深い部分の筋肉、細かい部分へのアプローチを行いますので、レッスンは、上半身と下半身に分けています。

1日で上半身と下半身を行うには、覚える事も多く時間が足りないので、連続してレッスンを受ける必要はありませんので、いらっしゃれる時に、上半身と下半身を受講いしてみてください。
可能であれば、先に上半身を受けられることをお薦めします。

ちょこっと解剖学を説明

画像のガイコツは、まるで『わーーーーーー!』と叫んでいるようですが
今回は側頭筋について少しお話します。
画像の青い色で塗りつぶしている部分が側頭筋です。
耳の上から顔側に向かって大きく張り出しています。よく見ると頬骨の奥にもくっついていますよね。頭の筋肉と思いがちですが、実は顔とも深い関わりがあり、フェイシャルの施術の際にも重要な筋肉になります。

コリからくる緊張型の頭痛や、眼精疲労、顔の浮腫み取りには絶対にねらっと方が良い筋肉で、側頭筋はとてもコリやすいのですが、マッサージされると気持ちが良い筋肉で、優しくもまれていると眠ってしまいそうになります。

側頭筋は、あごにある咬筋の奥の頬骨にもくっついていますので、もし、リフトアップの施術をされたい場合、顔ばっかり強い力でマッサージをおこなうのではなく、この側頭筋のコリによって起こる変なつっはり感を取り除き、側頭筋の血流を改善させると老廃物が流れ、顔の浮腫み、目の浮腫みやくすみ、小顔・リフトアップ効果が一気に増します。

当スクールのヘッドマッサージの講座で小顔やリフトアップの効果が出せるのは、この側頭筋のほぐし方や矯正の仕方を学びますので、ヘッドの施術で小顔やリフトアップの効果も出すことができます。

筋肉の名前を覚えるよりも、お時間があるときに、筋肉の絵を眺めて、どの部位にその筋肉がくっついているのかを眺めるだけでも施術に役立ちますよ。

ちょこっと経筋の説明

腕には、経絡が6本走っています。

手の平側に3本、手の甲側に3本です。
手の平側は、画像の上の2つの絵の通り、胸から始まり指先へ向かっています。
そう、猫背になってしまうと巻き肩になってデコルテの大胸筋や小胸筋がこってしまいますが、腕にも痺れや痛みが出てきます。

手の甲側は、指先から指を通り顔に向かって経絡がはしています。
画像の下の2枚のとおりです。肩や首がこると、顔や腕、肘まで痛みや不快感が出ます

何故筋肉がこると痛いのか…それはこりが神経に当ったり、圧迫するからです。
なので、時々いませんか?触ると、すごくガチガチなので「こっているのがわからない。」という方や「ぜんぜん痛くないです」とおっしゃる方。こんな方は、神経に触れていないから酷くこっていても、痛みを感じない事があります。ひどい虫歯なのに全く痛くない時は神経に当っていないから、それと同じ現象ですね。
ただ、血行は悪くなっているので、肩がこっている方などが肩が冷えている方が表に多いです…。

上の画像のように、経絡の流れと筋肉を当てはめると、その部分には神経が走っています。
上記の場合は、腕神経叢が走っているエリアとピッタリ一致しています。
この様に、経絡に流れを一緒に使ってトリートメントを行うと、不調に関係しているエリア全体のケアができより確実な施術を呈虚移ることができます。

解剖学の講座では、経絡やツボの事はあまり学びません。
西洋医学的な部分を多く締めていますので、もし、中医学や経絡に興味があり、中医学や経絡を深く学びたい場合は、中医学講座をご覧ください。
西洋医学的アプローチと中医学的アプローチ、2つの方法を使いこなせるセラピストさんはそうないので、じっくり学んでみるのも差別化ができていいかもしれません。

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