肩こりに悩まさせているお客様も多いのですが、下記の図の様な部位、肩甲骨の内側がこって痛い…
背骨のあたりがつらい…というお客様も非常に多いです。
肩甲骨の内側のコリが酷い
施術ベッドに横になっていただくと、確かに背骨の横の筋肉が盛り上がっていたり、触ると硬くてかなり重症…
筋肉や神経の構造を知らなければ、不調を訴えている部位やその周辺を、しっかりマッサージをしたり、指圧をしたりすると思います。
確かに、傷みの部位の周囲のオイルマッサージや指圧は気持ちが良いです。
しかし、もし根本的なトリートメントを行うなら肩甲骨の内側だけでなく、首、肩甲骨周り、デコルテと施術範囲を広げて特に首から出ている神経の走行を考慮することをお薦めします。
肩や首がこると何故、痛みや不快感が生じるのかというと、コリが神経に触れているからです。
虫歯でも神経に触れていなければ、痛みを感じない事があるのと同様に、コリが神経に触れていなければ意外と痛みは出ないものです。痛くないので放置してしまい、進行してドカンッと一気に悪化して腕が上がらなくなったり、吐き気がした理、寝てても痛い…ということが起こります。
痛みの信号が出ないというのもよし悪しですね(;´・ω・)
首の神経と肩・腕との関係
肩甲骨の内側は、首から出ている頸椎神経と関わりが深いです。
頸椎神経は横隔膜など呼吸と関わりがある部分と、腕との関わりがあります。腕や胸に向かう神経のルートを知っていると、痛む部位を確認し、どの辺りが痛みの根本的な原因なのか予測が付きます。
C5の神経からC8の神経が上腕に向かって、首の後ろから鎖骨下に向かって走り、その後デコルテの奥に入って肩甲骨周囲に出てから上腕、前腕、各指先へ向かっています。
「肩がこり過ぎて、腕もだるいし、頭も痛いんです」という場合は首を主体にしたオイルトリートメントがお薦めです。
オイルでマッサージされることは、指圧をかけるより心地よく、気持ちと筋肉がリラックスできます。
解剖的姿位の状態でベッドに横になって頂き、ゆっくりと深い部分にアプローチをかけます。
その、解剖的姿位の状態の取り方や、度の筋肉や神経に、どうやってアプローチをかけていくかを
首肩こり深部アプローチ講座や、腰痛浮腫み深部アプローチ講座で学びます。
首と肩の筋肉の解説を少し行います
下の画像は、順番に“肩甲挙筋”、“頭板状筋”、“頭半棘筋”です
画像を見ているだけでも『こんなふうになってるんだな!なるほど』と施術者は思われると思います
肩甲挙筋(けんこうきょきん)
読んで字のごとく、肩甲骨を挙上する筋肉です
肩甲骨の内側の角から首をつないだ筋肉で、肩をすくめる時に使います。
決して大きい筋肉ではないのですが、非常に酷使します。重たい荷物を肩にかけた時、冬など衣服を着こんだ時もその重さを肩甲挙筋が支えています。また、パソコン操作や机で作業する際に、姿勢がよくないと肩が上がった状態ですと、肩甲挙筋がずっと縮んだままですので、一気にこります。
施術でオイルトリートメントでほぐしていると、誰もがこっていて、一番硬くて、気持ちいい!と言って頂ける部位です。
頭板状筋(とうばんじょうきん)
あまり聞いたことがない名称だと思います。
頭の深い部分にある筋肉で、背中に向かって伸びる、割と長い筋肉です。
首を後ろに傾けたり回旋する動きをする時によく使う筋肉です。
筋肉の大きさは、頭蓋骨を支えている筋肉群と比べると大きいのが特徴ですが、頭と首の位置を安定させて姿勢を保持するという役割がありますので、近年、スマホ時間が増加していて、この頭板状筋を非常に酷使されている方が多いです!!!
頭板状筋にこりは、自律神経の機能にも影響を与えるといわれています。
こりを放置していると、自律神経が乱れ、集中力が低下したり、疲れが溜まりやすくなったり、寝つきが悪く不眠気味になったりと、さまざまな不調が現れる恐れがあります。
スマホ脳・スマホ首などといわれるのは、この頭板状筋への負担が酷くなり、他の部位に影響を及ぼしていると考えます。
頭半棘筋
位置は、後頭骨から頸椎関節突起・第6胸椎横突起付近まである筋肉です。
頭や背骨を後部に倒す時に使いますが、デスクワークの増加や、スマホ操作、読書などで頭痛や肩こりが酷い場合にはこの頭半棘筋が固くなってはいないか考慮しながら施術が必要ですね。
コメント